ジョウカダイゴ

ヴィタールのジョウカダイゴのレビュー・感想・評価

ヴィタール(2004年製作の映画)
3.6
今年24本目。

-雑なあらすじ-
事故で記憶を無くした橋本が医大の勉強に戻ると、4ヶ月間の解剖の授業が始まる。実習が進むにつれ、思い出していく過去の記憶と、現れる並行世界。そして現実が結びつく時、彼は何を思うのか。

-感想-
塚本晋也映画を初めてみた。。。
にも関わらず、冒頭で、イメージ通りの塚本晋也だなぁ、と思う謎の現象。
とは言え、作品自体は2000年前期の作品だなぁと。あの頃の邦画ってトーンも、キャスティングもこんなイメージ。

浅野忠信が若いのに若いとならなかった、というか上手いのか下手なのかも分からない、ただそこに存在しているというような演技、、、なんか凄いのかもしらん。

「まだまだこれからですよ」と言い放ったあとの意味深な笑顔は本当にゾワっとした。

そしてオン眉の存在感。ハラハラする。

意外に血が出ないし、解剖シーンも作り物感あって、その辺に関してはかなり見やすい。

そもそもテーマが自分の中で新しいので、
どこまでのリアリティーがあるのか見当もつかなかったが、全てが幻想と時間軸を混同させる狙いの演出な気がしてよくできてるなぁと思う。

解剖シーンは
岸部一徳の無機質な声と表情の印象が凄いし、
必要以上にぬちょぬちょと音がしている事が気になるし、
始終何考えてるか分からん浅野忠信が、大声でヒロシと呼ばれる事に少し違和感を覚えた。(ヒロシってイメージじゃなかったもので、、、)

なので無理矢理まとめるなら
「ちぐはぐでつぎはぎの映画」
という結論で結んでおきます。


良いか悪いかは、、、あなた次第。

#90分映画