“天国ではみんな、雲に座って海の話をしてるんだぜ”
ロードムービーの傑作。
余命診断を受けた2人の若者が、
見たこともない海を目指す。
妙にお洒落なカメラワーク。
葉巻とレモンとテキーラ。
ベイビー・ブルー。
サクサクと淡白な編集。
チープでクールなサントラ。
愛すべきバカとアホとトンマたち。
誰も殺さない銃弾たち。
ピンク・キャデラック。
ヘルシンキ・シンドローム。
ルドガー・ハウワーのセルフオマージュ。
粗いプロットだらけなのだけど、何というか、ピュアな映画への憧れを感じ許せてしまう不思議。
そして最高に切なくて美しい結末。
トウモロコシが美味しい時期に、
南の海を眺めながら死にたい。