このレビューはネタバレを含みます
オウム真理教による事件を基にした映画🎬
このお話の主人公、12歳の岩瀬光一と新名由希。
■岩瀬光一
母親が所属していたカルト組織「ニルヴァーナ」の施設に、妹と暮らしていたが、その後、児童相談所に預けられる。
祖父は妹だけを引き取った為、祖父母のいる東京を目指して児童相談所を脱走。
カルト組織「ニルヴァーナ」が起こした地下鉄に毒ガスをまくという無差別テロ。
母親はその首謀者として逃走していたが、後に集団自決をする。
■新名由希
援助交際をする少女。
虐待を受け、要らなかった子と言われる。
お互いの毒親(祖父)との関係で共感し、光一の妹探しの旅に出る。
鳥なんて出てこないし、『カナリア』って題名はどうして?何から?と思っていましたが…。
1995年に行われたオウム真理教団への強制捜査において、警察は毒ガス攻撃に備えて「カナリア」が入った鳥籠を持って施設に侵入したのだそう。
「カナリア」は有毒な毒ガスにとても敏感で、微量なガスでもすぐに死んでしまうからである。
この「カナリア」はこのお話の中で、この二人の主人公、岩瀬光一、新名由希を表現しているのでしょう。
12歳のまだ大人の手が必要なこの子達、最初は「カナリア」だったけど、最後は、自分たちの力で新しい道を開いていこうとします。
8歳の妹も含めて3人で…。