慶

酒井家のしあわせの慶のレビュー・感想・評価

酒井家のしあわせ(2006年製作の映画)
3.2
少年の成長。

静かに静かに流れていくストーリーの中に、ある家族の妙な異変があり、街の風景があり、学校や友達との日常がある。
その中で少年がゆっくり成長していく。

ひとりで抱えて、ひとりで悩んで、少年が大人になっていく。

可愛そうで、可愛くて、この頃の年頃が懐かしくて、なんか切ない。
大人になりかけてて、でもまだ子供で。
ショボすぎる少年。
親でもないのにギュッてしたくなる。

なんとなく、寝そべってダラーっと見ていられる。

友近の演技はさすが。
オカンが憑依している。

死んだ金魚を土に埋める時の兄妹を見て、なぜか火垂るの墓を思い出した。
(きっと妹の髪型と演技のせい)
慶