酒井家のしあわせの作品情報・感想・評価・動画配信

「酒井家のしあわせ」に投稿された感想・評価

かめの

かめのの感想・評価

3.3

ユースケ・サンタマリアが妻の実家で笑い出すシーンが不気味で、もしかして何かと繋がってくるのかと思っていたら、やっぱりただの変人だった。この人の思考が絡まりすぎて、よく分からない、みたいな面白さがこの作品をうまく引っ張っている。

とはいえ、主人公は息子の次雄。甘酸っぱい青春だなと思っていたら、最後の最後で打ちのめされた。でも、この時ほどお父さんが変なところでツボる人で良かったなと思ったことはない。そこに続く次雄のラストシーン、最高だね。
りん

りんの感想・評価

3.3
名前に惹かれて観ることにした。
中盤まで退屈だったが、最後の方は面白かった。
慶

慶の感想・評価

3.2
少年の成長。

静かに静かに流れていくストーリーの中に、ある家族の妙な異変があり、街の風景があり、学校や友達との日常がある。
その中で少年がゆっくり成長していく。

ひとりで抱えて、ひとりで悩んで、少年が大人になっていく。

可愛そうで、可愛くて、この頃の年頃が懐かしくて、なんか切ない。
大人になりかけてて、でもまだ子供で。
ショボすぎる少年。
親でもないのにギュッてしたくなる。

なんとなく、寝そべってダラーっと見ていられる。

友近の演技はさすが。
オカンが憑依している。

死んだ金魚を土に埋める時の兄妹を見て、なぜか火垂るの墓を思い出した。
(きっと妹の髪型と演技のせい)
肝っ玉の据わったちゃきちゃき関西弁のオカンと気弱なオトン、長男と妹の4人家族の酒井家。
淡々と平和な暮らしを映す映画かと思っていたら、オカンが言った言葉で事態が急変した。
「お父さん、出て行くんやて。好きなひとがおるんやって。しかも男」
いやあ、この先の展開が読めなかった。
オカン役の友近は、いろんなキャラになりきる芸風だから、さすが芝居がうまい。ピッタリな役だ。ユースケは文句なしの役者だから、気弱なオトン役も好演。
そんな二人を食っちゃったのが息子だな。うん。
言いたいことをうまく伝えられない反抗期真っ盛りな息子。オトンの真実を知り、オカンに言うシーンはヤバイ。
この子、すごいわあ。
オトンに言うオカンの気持ちが温かい。ええ話や。
shiori

shioriの感想・評価

2.0
少年が魅力的でした。なんかいろいろリアルなかんじ。お母さんとか先生とかね。
呉美保監督作品ということで

思春期真っ只中の少年と義父、そして家族の物語

義父をはじめ母、妹、級友とその母、祖父の家族、亡き父方の祖父と叔父、義父の同僚、教師たち、そして女生徒……少年と関わりのある人々の的確な描写がさりげなくも洞察に満ちていて、監督の人間への眼差しを感じ取ることができた

中でも谷村美月演じる級友とのエピソードは素晴らしかった

物語全体としてはさほどでもなかったけれど

舞台が関西語圏の三重県伊賀市ということもあって、日本東西からの渋い配役が見どころでもある

友近、ユースケサンタマリア、濱田マリ、洞口依子、本上まなみ、三浦誠己、笑福亭仁鶴、赤井英和、山田スミ子、山本浩司、山田雅人、水島かおり、ついでに高知東生……とまあ、特に西と東とに暮らしたことのあるミーハーとしてはニンマリするしかない顔ぶれ

友近はブレイク前にすごく好きで、特に下ネタが好きで

アメトーーク!の下ネタ芸人回は永久保存録画してたり

ただこの人、演技のパロディネタが十八番

だからこうして正面からメインキャストを張られるとどうにも落ち着かない

芸人友近を知らない人が見たならばアベレージを超えたパフォーマンスと思えるのだろうけど、そうでない僕にとってはどうしようもない居心地の悪さを感じた

でもまあ、谷村美月演じる少女がすごくよくて、女性のある種のアレがよく出ていて、それはそれはファムファタールな感じですらあって

このままこの子の人生を、進学して卒業して社会に出てもしかしたら母になっておばあちゃんになって、とずっと見ていたいと思ったのでした
kuu

kuuの感想・評価

3.8
映画から膨らみ過ぎるけど、道徳的な価値の規範てのは普遍性を要求する。
価値観が多様化し、社会的、歴史的文化的に価値の相対性が喧伝され、価値の多元的並立が求められる状況にもかかわらず、ほんでも、基本的な道徳的価値に関して揺るぎのない普遍性が主張される。
なぜなら、人類の社会があり続ける限り、『人を殺したらあかん』『約束は守らなあかん』『嘘をついたらあかん』ちゅう基本的な価値規範てのは、世界中の人々に共通すっと期待されているから。
特に、自分もガキの頃から『嘘ついたら閻魔さんに舌抜かれるさかいに、嘘ついたらあかん」って教えられてきてる。
せやけど、大人になるにつれて、必ずしも悪意ちゃう嘘をつかざるを得ない状況で、いや、悪意のあるモンも含め、多くの嘘をつき、そのうちに『嘘も方便』ちゅう語を身近なものにしてきてる。
『嘘も方便』てのは、もともと、仏教の『法華経 譬喩品火宅三車』の喩えから来てるそうやけど。燃えとる家の中で知らずに遊ぶガキに、羊車、鹿車、牛車をやると言って屋外に出させたという喩えから、仏教には大乗、小乗があるが、結局は同一の悟りちゅう目的へ導く手段であると教えるモンらしい。
そこから『目的の達成のためにゃ、便宜上の手段としては、時には嘘をつなきゃならへん』ちゅう、ことわざとなって、場合によっちゃ、物事の実現のためにゃ手段を選ばぬことの弁明や口実と化して使われとる。
せや、本当に「嘘も方便」なんやろか?
良いと考える目的達成のために、嘘を手段として用いることは道徳に適っているのかなぁ?
確かに、物心ついてから、一度も嘘をついたことあらへん人はいないやろし、ついたことない!って云う奴は既に嘘ついとる。
『人間は嘘をつくことがあるし、嘘をつかない人はいない』ちゅう 事実判断から『人は嘘をついてもよい』ちゅう価値判断は成立せえへん。
ほんで、また『悪意ある嘘をついたらあかんが、善意の嘘は許される、いやむしろ、嘘をつくほうがよい場合がある』ちゅう判断は人の行動の指針となんのか?
古くからのモラルの基本問題である『嘘』について、現在までさまざまな検討のなされていることだけに、
この映画を観た人なら考える時間を持っても、人生の中で損はないかなぁとおもった。
息子役の演技には哭かされたし、哭きの竜なら『あんた!背中がすすけてるぜ』なんて云われそうな位に泣けた。
浪花節にはよわいなぁ。
関西弁も良かったが、さんまのホンマでっか!?TVによると関西弁が減少してるとか、ホンマでっかで聞いてるが、ホンマなら寂しいはなしっす。
方言はいつまでも残ってほしいモンテ・クリスト伯
クラゲ

クラゲの感想・評価

3.7
家族って大切。

でも、思春期の時は上手く距離感がわかんなくて…みたいな、男の子の青臭い感じがいい。

友近とユースケ・サンタマリアの夫婦も意外とありです。

そして、森田直幸!あんたすげぇよ。

来るっ!

彼は来るね…間違いない
再婚一家が、まとまらないっ‼
でも、現実だってこんなもんか?
ホームコメディ
友近と濱田マリ演じるおばさん像は恐らいくらいに現実的です。
特に濱田おばさんは口論になれば殆どの男はやり返せないだろうと思います。
『血と骨』の暴君主人公でさえ最後には蹴りを入れられていたくらいですから。
それくらい濱田の存在感は圧倒的。
同時に子供たちの存在感も然り。
後々の佳作『きみはいい子』の素晴らし過ぎる子供たちの描写力の母胎がこの作品にはあります。
さらにあと一歩で踏み止どまる慎ましさは『そこのみにて光り輝く』に続きます。
実はワタシは女性監督てのはあまり信用してないのですが呉美保は世界的に見ても数少ない女性監督の逸材。
この作品は公開当時黙殺されていた印象がありますが批評家連中の多くはワタシ同様に偏見があったんでしょうね。
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