オトマイム

狂気のクロニクルのオトマイムのレビュー・感想・評価

狂気のクロニクル(1964年製作の映画)
3.4
アニメーションと実写の融合がみごとで、ちょっと毒のあるなんとも不思議な描写にひきこまれる。並んだ兵士たちの首がスパスパと落ちていくアニメがよかった。子供の頃みたら良くも悪くも強烈に影響を受けそう。

しかし初カレル・ゼマンとしては選択を間違えたかも…《ファンタジーの玉手箱》《幻想の魔術師》等々の謳い文句に期待度高めに見始めたのだけどモノクローム作品だったし(確認しないで借りた私が悪いのですが)、三十年戦争という歴史を軸にした話だからなのか、幻想の世界はすこし抑えられた作品だったのかな。たいへん才能ある映画作家のおもしろい作品だとは思う。