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ショー・ミー・ラヴのchicacoのネタバレレビュー・内容・結末

ショー・ミー・ラヴ(1998年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

アグネスに激しく感情移入した。2人が言う「ヘン」は愛の言葉なんじゃないかと思えて、あなたは周りと同じじゃないと言うアグネスが抱くエリンへの思いに苦しくなった。エリンが閉塞的な地元にウンザリして刺激を求めている様子も、アグネスが学校生活を惰性で送っているのも、とても身近な話で、自分のなかにふたりが内在するかのように感じた。歩いてストックホルムまで行こうとするシーンで十代が抱きうる「今の自分に出来ないことはない!」という真っ直ぐな自信と無邪気な笑顔は10代の自分を俯瞰しているようで愛おしかった。アグネスのお母さんが同性愛はおかしいことじゃないと言っていたのにいざ自分の娘が当事者であると知ると「心配」をしだすという矛盾。映画の中だけの話ではなくてそれは普通にありふれている景色でそれを切り取って示してくれたことに感動した。20年前の映画とは思えない。トイレから出てきた2人が誇らしくてしかたなかった。大好き。
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