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逃亡地帯のzoeのレビュー・感想・評価

逃亡地帯(1966年製作の映画)
3.6
ギリギリまで観るか迷っていましたが、レンタルにはなかったので、せっかくの機会を逃すのは惜しいかなと思って取り敢えず観てみましたが、結果的にこれは逃亡地帯と言うよりも無法地帯では…?な内容でした。

ストーリーはまあまあ普通かな。先に進むにつれて、これからどうなるんだろう?という好奇心が煽られて、最後まで観れましたがスッキリしない終わり方でした。

正義とかそういう綺麗事ではなく、自分が信じる事を最後までやり抜く。町の英雄的な描かれ方はしていなくて、嫌味な感じも全くない、とても現実味のある保安官で、良かったです。

小さい町ということも大きく関係しているとは思いますが、集団心理って怖いですね。いい歳した大人もまだ年端もいかない子供も皆んなよってたかって、ババーを捕まえよう殺そうなんて騒ぐ様子のほうが恐かった。

鑑賞後に気づきましたが、マーロン・ブランドとロバート・レッドフォード、ジェームズ・フォックスが共演というとても豪華なキャストの揃った作品です。なんだか貴重な作品に出会えたようで、とても嬉しい。ジェームズ・フォックスは「召使」でちゃんと観てたのに全く気づかなかった…

マーロン・ブランドの出演作を鑑賞するのはこれが初めてだったのですが、すっかり彼の演技に引き込まれました。声のトーンや喋り方も役柄に合わせて変えていて(彼の演技を観たのはこれが初なので実際のところは分かりませんが)本当に素晴らしい演技でした。
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