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大地のうたのMcQのレビュー・感想・評価

大地のうた(1955年製作の映画)
4.0
ジャン・ルノワール監督の「河」では助監督を務めていたインドの巨匠サタジット・レイ監督デビュー作品。黒澤明をも虜にしたという〝オプー三部作〟の第一部「大地のうた」である。(主人公の少年の名前がオプー)

とあるインドの寒村にその家族が暮らしていた。盗み癖のある姉ドゥルガと、その〝戦利品〟に喜ぶ叔母。その姉と叔母に厳しく当たりつける母。家に戻らない父。雨に凍える姉。行き場を失い森を彷徨う叔母、、幼き少年オプーの目がそれらを捉えていたが、オプーにとっては遊び相手である姉ドゥルガさえいれば何も悩む事は無かったのだろう。そんな日常の中で二人が草原の先に見た汽車の光景は何より輝いて見えたに違いない。

蜘蛛の巣にまみれた〝アレ〟をオプーが池に投げ捨てるシーンがベストショット!、、そして全てを物語るかのように登場するのが◯◯である、、

娯楽など二の次で生きる(食べていく)事に精一杯。踊るインド映画などここにはない!
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