名振付師ボブ・フォッシーの初監督作品。
映画を観たことがなくても劇中の「♪Big Spender」はなかなか印象的な曲なのでどこかで聴いたことがあるんじゃないかと思います。
確か車のCMとかでも使われてた筈(「気前のいいダンナ私を買って!」って曲なので多分、男性向けの車かなんかの)
元の舞台を丸々映画にしたのかな?って感じでインターミッションもある2時間半と舞台並みの長さの映画なんですが、流石のフォッシーが監督なのでダンスパートに力が入っててシーンも長めです。
フォッシーと言えばセクシーでコケティッシュな振り付けというイメージなんですが、あまり他で観たことがないような個性的な振り付けのダンスがとってもセクシーでクールで見ごたえありました。
クラブと屋上とマーチングバンドのシーンが特に好き!(それってダンスパートほぼ全部や)
サミー・ディヴィス・Jr.が歌う教会のシーンも、車のヘッドライトの表現がおシャンティで印象に残りました。チャリティの服装もかわいいし、時々静止画が入る映像表現もとにかくおシャンティな映画です。
でもストーリーがっ!ラストのチャリティがかわいそう過ぎました。後半30分、ずっと固い表情してたから嫌な予感したら案の定だよ。
私もついに幸せになれるわ!って、パァァァ!!!となってマーチングバンドの先頭を切って踊るチャリティのすべてを奪ってどん底に突き落とす展開・・・別エンディングもあるそうですが、私だったらもう許せない。
ところでそのクソ男が「ニューヨークの銀行では75分に1回強盗事件が起きてる」って言ってたので、前にたかえさんが「ザ・アウトロー」のポストで書いてた「ロサンゼルスでは48分に1回」より、60年代のNYは27分平和だったんだなって思いました。
でもって、これ観たらますますサムロの「フォッシー&ヴァードン」観たくてたまらないよ・・・