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激突!のbのネタバレレビュー・内容・結末

激突!(1971年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

大型トレーラーに追い回される恐怖だけでなく、理解出来ない他者の恐怖を描いていて、この2つの要素が相乗効果を生み出していてより怖かった。

理解出来ない他者という面で言うと、
途中トレーラーに主人公が駆け寄り対話を試みたが失敗したり、結局最後の最後まで運転手の素顔が見えずじまいだったのもそれを表現していると思う。また夫婦関係が冷え込んでいたのは、主人公にとって妻の存在も理解出来ない他者として描かれていたのかもしれない。(若干深読み気味)


ラスト追走してくるトレーラーを見事崖から転落させる事に成功する。だがしかし、それは勝利のハッピーエンドではなく、その後の夫婦関係の破綻を暗示してる様でカタルシスなど感じる事が出来なかった。そういうこともあり、この映画のラストは暗い暗い何かを突き付けられた気がした。
パニックものとして中々の完成度でしたが、まだ荒削りな部分も感じたので結果的にJAWSの凄さを際立って感じました。
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