80年代の西部劇を語る上で欠かすことできぬ一本。グッドオールドファッションに気持ちいい正統な快作でそれぞれのキャラ(の設定、服装や銃器)が良くて生き生きしている。冒頭肌着姿でも切れ味抜群な髭面ケヴィン・クラインはじめ豪華キャストの面々がまた渋い。若き日のケビン・コスナーは別腹、いかにもバカっぽい役柄で『追いつめられて』『アンタッチャブル』以降のアメリカの良心的立ち位置とはイメージがガラリと違うくて驚かされる。2丁拳銃を使い調子の良い生意気な小僧キャラ。つまりここに出ている面子は今や皆ベテラン。監督脚本はスター・ウォーズの脚本家として知られるローレンス・カスダン。彼がいい仕事をしているおかげで大文字&王道の西部劇に！もちろん『真昼の決闘』『リオ・ブラボー』のようなパターンもあるけど結構保安官悪役高打率？終盤にかけて格好良くて痺れてテンション上がること必至で、タンブルウィード転がる町のメインストリートに向かい合って早撃ちでの一騎打ちなんて想像通り過ぎて100点。最後は西部劇の中におけるそんな保安官のイメージも華麗に更新していくよう。例えば彼脚本作の中で何故こんなにも有名なのに理解に苦しむ『ボディーガード』の事なんて忘れちまえ！つまりケヴィン・クラインかケビン・コスナーというローレンス・カスダンお気に入りなどちらからの"ケビン"好きファンにとってばかりか、スペースウェスタン『ハン・ソロ』を見た人にとっても必修科目？また会おう！
PADEN「今聞いた名前は全部初耳だ」
TOMATOMETER77 AUDIENCE80
Boasting rich detail and well-told story, Silverado is a rare example of an '80s Hollywood Western done right
