1953年 東宝 モノクロ 96分 スタンダード
*若干ホワイトノイズあり
上原謙が冴えないサラリーマン課長を演じ、その妻役の高峰三枝子との間の10年目の倦怠期の危機を描いた林芙美子原作の映画化。
観る直前、やたら出るが、どんなに料理してもまるで当たらない大根の上原謙主演作だと知って、またかと落胆したが、案の定、名匠成瀬巳喜男の手にかかっても、決して食当たりを来さないのは、よほどジアスターゼ改めアミラーゼの濃度が高いのだろう。
それに同じ高峰でも、成瀬作品常連のデコちゃんは好きだが、三枝子はんは「でない」方なので、やはりまるで興味も湧かないのであった。
【以下、念のためネタバレ注意⚠️】
*1 大根の栄養価や効能を徹底解説!栄養を逃さない調理法もご紹介
ライター:ふるなびスタッフ
2022/12/1 2024/8/28
furunavi.jp/discovery/knowledge_food/202212-daikon/?srsltid=AfmBOorz0lbDV2e1VjmMEkrTYfw0z5-4zdt3yrFInf-lltoc1iraNSlH
‥‥ということで、序盤が過ぎて、ミスター大根ケン上原御大と、才色兼備なタイピスト丹阿弥谷津子が、大阪にて一線を超えた肝心のシーンは睡魔に負けて見逃してしまった。
が、いつまでもウダウダとうだつも風采も上がらない上原御大と、貸し部屋付き場末住宅のハウスキーパーとして品行も素行もだらしないミエコ高峰との夫婦の危機は、「事」の前後でも何ら変化を来さない、という成瀬もお手上げの結論を見せつけるだけだった。
それは、まるで、丹阿弥との不倫愛に走ろうとした夫に狂うミエコ高峰を慰めようと、手土産の特大ヒラメを汚い台所に持ち込みながら、素直に助言に耳を傾けようとしないとしない旧友に腹を立て、包丁研ぎするミスター大根を尻目に、ヒラメを放り出して帰ってしまった高杉早苗のごとくではあった。
《その他の参考》
*2 妻(1953)
1953年4月29日公開、96分
moviewalker.jp/mv23515/
*3 高飛舎blog 2007/03/14 07:09
『妻』 監督:成瀬巳喜男 (1953年)
takabisya.jugem.jp/?eid=60#gsc.tab=0
*4 夜をたのしく 2008/10/02 14:10:29
「妻」(1953/日本/成瀬巳喜男)
pillow-talk.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/1953-de09.html
*5 うまくいかない夫婦の間に素敵な女性が現れたら?|成瀬巳喜男『妻』【面白すぎる日本映画 第10回】
文・絵/牧野良幸 2017/9/10
serai.jp/hobby/238189
*6 ゆうべ見た映画 2020-02-06
☆ 妻 (1953) 東宝
ameblo.jp/jasminemariko/entry-12573163811.html
*7 映画を観てみたら 2022/05/13 01:00
「妻(1953)」 高峰三枝子 VS. 丹阿弥奈津子と夫婦の倦怠期
torrent13.blog.fc2.com/blog-entry-1551.html
*8 成瀬巳喜男のこの1本! 2022/05/15 17:05
『妻』(1953年)と鉄道
blog.livedoor.jp/naruse2005/archives/52219082.html
*9 『妻』(1953年4月29日・東宝・成瀬巳喜男)
佐藤利明(娯楽映画研究家・オトナの歌謡曲プロデューサー)の娯楽映画研究所
2022年7月14日 14:17
note.com/toshiakis/n/n82b5e0981a42
*10 花の絵 2023.05.15
上原謙 〜天下の二枚目〜
www.hananoe.jp/movie/meiga/meiga118.html
*11 【古典邦画】「妻」
TOMOKI 2023年9月13日 19:27
note.com/tomoki1014s/n/ne7c4eb66f31b
*12 人生・嵐も晴れもあり! 2023-09-28 10:01:08
日本の文芸映画 林芙美子 「妻(1953)」 上原謙・高峰三枝子の共演! 戦後女性への応援歌!
ameblo.jp/southerncrossagency/entry-12822281822.html
*13 日本映画1920-1960年代の備忘録 2025-01-02
妻 1953年 東宝
nihoneiga1920-1960.hatenablog.com/entry/2025/01/02/105305
《上映館公式ページ》
京都文化博物館
映画と小説の密な関係 – 文芸映画特集
2025.1.4(土) 〜 2.24(月・祝)
会場: 3階 フィルムシアター
www.bunpaku.or.jp/exhi_film_post/20250104-0224/