Hoshiduru

ダイヤルMを廻せ!のHoshiduruのレビュー・感想・評価

ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)
3.6
ヒッチコックってなんとなく難解なイメージがあったけど、これは素直に面白かったし楽しかったな。台詞以外の画面の情報量えぐいてとは思った。半分くらい見逃がしてそう。メモ程度の感想。

物語の中心となる三者の関係の中で、不在の一人をランプが対応するような構図はすごく面白かったし、生首が血に浮かんでいるように見えるシーンとか、セクシャルなものを暗示するようなシーンとか、見つけるとなんかちょっと笑っちゃった。

あらすじを一切知らなかったのもあって、素直に驚きがいっぱいあったし(そもそもトニーを殺す計画だと思ってた)、不思議とちゃんとハラハラ感があって、そのハラハラが特定の人間の感情移入ゆえのものじゃないのも面白かったなあ。「どうなっちゃうの?」っていう感じじゃないんだけど、なんとなく続きが気になる。良きだった。

あと、シンプルにこの時代の音響?なのかとんがったような声のセリフの響きが結構好き。
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