ダイヤルMを廻せ!の作品情報・感想・評価

「ダイヤルMを廻せ!」に投稿された感想・評価

テニスの元ウィンブルドン王者・トニー(レイ・ミランド)と実家が資産家の妻マーゴ(グレイス・ケリー)は表向きは普通の夫婦だが冷めきっていた。
マーゴは作家マーク(ロバート・カミングス)と不倫の仲である事を掴んでいたトニーは妻の殺害計画を目論んでいた。
大学時代の友人で今は名前を変えたりしながらアウトロー生活をしているレスゲート(アンソニー・ドーソン)を過去の罪をバラすと脅しマーゴ殺害を依頼するが・・・。

リメイク作品『ダイヤルM』は鑑賞済みでしたが、こちらのオリジナル版は初鑑賞。

ヒッチコック監督らしくオシャレな作風でほとんど室内劇なんですね。
驚いた事にグレイス・ケリー演じる妻マーゴがなんと完全なる罪人に仕立てられてしまうという恐怖!
そしてトリックの証拠を明かす終盤はとてもピリピリした緊張感でしたね〜。

お馴染みのヒッチコックのカメオ登場シーンは見破れなかった…。
ウィキペディアで解答を見て驚きました(笑)
ひとつも無駄なく進んでいくストーリーから目が離せなくなってしまう。もはや目を離すと次の展開がわからなくなるかも。

グレースケリーのみならず、登場人物全てがキマっててかっこいい!
1984年4月16日、映画館で鑑賞。 

グレース・ケリー主演のスリルあふれる大傑作。 

ある夫(後年「刑事コロンボ」に出演していたレイ・ミランド)が妻(グレース・ケリー)の殺害を企てて殺し屋を雇う。しかし、電話中の妻を絞殺するはずだった殺し屋が、殺されかけたグレース・ケリーの手にしたハサミによって刺殺されてしまう。といった、想定外の事件結果から連鎖する物語はヒッチコックの得意分野である。 
この場面、本作を何度観ても面白い。 

そして、鍵が(まさに)カギとなるのだが、観ている方としては、「この悪い夫、なんとかしてくれ」と思って観ていてスッキリする作品となっている。 

サスペンス映画かくあるべし。
cinefils

cinefilsの感想・評価

4.7
直球で犯罪を描いた傑作。犯罪計画の説明シーンから一切のムダが無く一気に進行する。

主演のレイ・ミランドのいやらしい感じが最高。

この作品のリメイク版に触れて脚本家の桂千穂が「リメイク版は駄作ばかり」といっていてそれには完全に同意するのだが、「清楚なグレイス・ケリー」といってたのはいただけない。彼女は不倫して平然と口を拭っているのがよく似合う。
しぇい

しぇいの感想・評価

4.0
面白い!!

リメイク作よりシンプルな人間関係で、ストーリーに集中できるので、私はこちらの方が好きです。
中庭

中庭の感想・評価

3.4
冒頭35分ほどの犯罪計画の綿密なシミュレーション。
動線の確認や光の範囲を、現場の空間全体を俯瞰する高めのアングルから、まるで舞台演出のように観客へ説明していく。
インターミッションまでのほとんどのシーンで、部屋の壁上方と天井が暗がりになっており、スピルバーグが監督した『刑事コロンボ』「構想の死角」における室内の不穏な照明を思い出した。
masa

masaの感想・評価

3.8
ヒッチコック作品はほんと面白い。

若く美しい妻マーゴ(ケリー)の不倫を知ったトニー(ミランド)は、彼女の殺害を企む。自分はマーゴの不倫相手マーク(カミングス)とパーティへ出かけ、その間に旧友の悪党レズゲートに妻を殺させようというのだ。だが………。

ほとんどワンシチュエーションで話は進むが、言葉の話術、トリックはさすがでとても楽しめました。

トニーの話術が凄かった。話が上手いひと羨ましいです(笑)

そしてなんといってもグレース・ケリーは美しいですね。さすがに気品があります。
むちゃくちゃ面白い。あれよあれよと増える嘘と綻び
めちゃくちゃよくできた脚本。犯人のカバー力よ。
ハリウッド屈指の美人女優グレイス・ケリーが不慮の事故でこの世を去ってから、今日でちょうど35年が経ちます。

一介の女優からモナコ公妃へと玉の輿に乗った世紀のシンデレラ・グレイスは出演本数こそ少ないものの、
ヒッチコック作品ではその極めて気品高い美貌を我々の胸に焼きつけました。

彼女が出演した「裏窓」は特にヒッチコックの代表作として挙げられていますが、
一方で彼女にとっての代表作はこの「ダイヤルMを廻せ!」だと個人的に確信しております。
赤いドレスに身を包んだグレイスの眩さよ。

本作は元々舞台劇の映画化作品であり、既に設定や脚本が滞りなく完成されている逸品。
グレイス演じる妻マーゴの不倫をきっかけに、夫が完全犯罪を綿密に企ててゆくサスペンス劇をヒッチコックの巧みな映像構築で盛り上げます。

そして特筆すべきは、本作はサスペンスの傑作である以前に元祖NTR(寝取られ)の傑作でもあるということ。
自分を欺いた妻への「死」の復讐劇は一年以上も妻を泳がせながら、用意周到に計画してきた夫が主軸となり、物語が展開していきます。
本来同情すべき夫の猟奇的側面を提示しつつ、終始彼に焦点を当てて観客へ背徳的なスリルを味あわせる巧妙さ。
夫トニーを演じたレイ・ミランドの演技は圧巻であり、我々は次第にこの人物の危険な動向に魅了されてゆくのです。

パッケージにもなっている凶行シーンでは、身体のラインが露なネグリジェ姿のグレイス・ケリーが男に押し倒され激しく首を絞められます。
この不貞を働いた妻への死の制裁はどこか艶かしく、しかも彼女の喘ぎ声を電話越しで静かに聞く夫のシチュエーションはある種の性的倒錯を含み、
死とエロスが強烈に混ざりあったこのシーンこそ本編一番の見所であるようにも感じられるのです。

またこの絶世の美女を凶行と死刑、二度に渡って死の恐怖に陥れる一種のフェティシズムが、寝取られた夫の執念深き愛憎へと帰結する点には深く感嘆。
一方の浮気相手である推理小説家はただの噛ませ犬となっており、殺意がこの男に一切向けられていないのも"トニーの物語"としては大変重要なポイント。
そう、これぞNTRの美学。

それぞれ罪深き人間の模様を前提として完全犯罪の落とし穴へと迫ってゆく本作は、
第一にグレイスの美貌なくしては決して完成されることのない多角的な罪悪ストーリーなのです。
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