ゾロ

チェ 28歳の革命のゾロのレビュー・感想・評価

チェ 28歳の革命(2008年製作の映画)
3.5
【チェ・ゲバラ】を知ろう第二弾

アメリカ企業によって搾取されていた農民を
救うため、カストロとゲバラは革命を決意
ゲリラ戦やサンタクララでの戦闘を経て
1959年 革命政府が樹立

メキシコでの二人の出会い
グランマ号でのキューバ密入国
ゲリラ戦
サンタクララ市街戦

新たな歴史を学ぶというより
チェのイデオロギーに着目した自伝の様で
1964年にインタビューを受けるチェの
回想という構成になっている

インタビューや国連での演説がモノクロで
回想シーンがカラーで描かれる
しかも、大半はゲリラ生活(戦闘では無い)


1957年6月 西への戦線に参加せず
負傷兵を大事にした時の言葉

真の革命戦争は
実際の戦闘ばかりではない
時には他の任務もある
たとえば食糧を調達し
傷を手当てし 負傷兵を移送する
そして回復するまで看病するのも
革命の一部だ


その後も
敵討ちの為に、復讐の為に、戦いたがる者や
武器を持たぬ者、読み書きが出来ない者は
戦闘に参加させない、それでも残る者には
後方支援や読み書きや数学を必須にさせる

識字率こそが、生活を豊かにして
国の政策に意見出来る、判断出来る武器であり
外国に搾取されない為の国力になり得ると
知っていたのだろう、本当に賢い人だと思う

そして、農民をリスペクトしていて
略奪や危害を加えない事を軍律として
破った者には、厳しい制裁を与える

ハバナへの向かう時
敵の狙撃兵の車を盗んで乗って来た者に
サンタクララに戻って返して来い! 
ハバナへはバスかジープか歩いて来い!
私なら盗んだ車より歩く方がマシだ!


80名以上いたメンバーがキューバ密入国時に
12名まで減った壊滅的な被害があったらしい
その状況やマインド、盛り返していく過程が
知りたかったが、描写や詳細説明は無かった
凄惨過ぎて、画にしなかったのかな?


1964年の国連での演説による
アメリカの帝国主義に対する5つの要求は
カリブ諸国全体の平和の為であった

しかし現在、世界各地で戦争の火種と
なっている問題にも繋がっているし
改善されていない事もある……
どうしようも出来ないが、虚しい
ゾロ

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