turkey

肉体の冠のturkeyのネタバレレビュー・内容・結末

肉体の冠(1951年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

滑らかなリズム感が心地よい作品、前科者マンダの自首の過程を描かず空のベットで表現するとか、瀕死のレイモンが親分ルカの裏切りを仲間に伝えるシーンを飛ばして仲間達のルカへの視線だけで表現するとか、余計な説明描写を極力減らしてるのがリズム感を生んでるのかもしれない。しがない前科者の大工と娼婦が郊外で遊び呆けてる幸せシーン、どこにそんな金がと思ってしまったのは野暮ではあるけど気にはなりました。(笑)
 電気が余り普及していない時代のパリ(モンマルトル辺り?)の雰囲気も、W・アレンのようなノスタルジーが無く生活感が有って中々、良かった、願わくばロミジュリファンとして、朝、誰もいない窓辺にショールが一枚掛けられてるというラストが望みだった。(大汗)
 いつも怖いオバサンのイメージがあるS・シニョレ、「悪魔のような女」があるけど漸く綺麗な女優さんだと本当に思った、でも、やっぱり重量感のある女優さんは苦手かな。

恋愛モノを観るとロミジュリを思い出す事が多い、多分、病気だろう(笑)、これはロミジュリ+ヴェニスの商人に思えてしまった。
turkey

turkey