KnightsofOdessa

カジノのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

カジノ(1995年製作の映画)
3.5
[] 70点

スコセッシの長い映画シリーズ。長い映画ばかり作ってるイメージあるが、流石に『アイリッシュマン』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』に次いで三番目の長さらしい。今回はロバート・デ・ニーロ演じる天才賭博師エースの栄枯盛衰物語である。語り部はエースとその脳筋用心棒ニッキーの二人で、基本的には彼らの人生で重要なシーンを写しながらナレーションで語りを進めていく。テンポ良く切り替わっていくので3時間の長丁場もトントン拍子で進んでいくが、やっぱり長い。殆ど予想外のことが起こらないのに観ていられるのは監督の手腕かと思うが、やっぱり長い(大事なので二回)。だからこそ、予想外のことが起こる終盤が輝くのだろうけど。空から監視していたセスナ機がガス欠でゴルフ場に不時着し、サングラスのFBI捜査官が逃走中くらい冷静に逃げてるとこと、元気そうだったボスたちが裁判のに車椅子で具合悪そうにしてるとこは笑った。個人的な相性の問題で、スコセッシ&デニーロの映画を一本も好きになれない。逆に『アリスの恋』とか『アフター・アワーズ』みたいな映画のほうがイカれてると思うし好き。『アリスの恋』の真っ赤な冒頭観たら、ジョー・ペシに人殺させなくてもスコセッシが十二分にイカれてるのが分かる。残り15本。
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