ハム

JSAのハムのネタバレレビュー・内容・結末

JSA(2000年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

『韓国映画 この容赦なき人生』から

1950年 朝鮮戦争勃発
1953年 休戦協定調印

以来定められた軍事境界線上に定められた共同警備区域で、南北の兵士4人が育む友情とその顛末を描いた作品

2/17
韓国兵士のスヒョク(イ・ビョンホン)は軍事境界線付近で地雷を踏んでしまう
それを助けたのは北朝鮮兵士のギョンピル(ソン・ガンホ)とウジン(シン・ハギュン)
であった

4/11
以来、手紙を境界線上から投げ合い交流を続けていた双方だが、ウジンの誘いによりスヒョクが初めて北側の小屋を訪れる
様々な話をするが、スヒョクが「銃を抜くのは得意」と実際に銃を抜くと、一触即発の雰囲気に

9/16
スヒョクは、ソンシク(キム・テウ)も小屋に連れて行くようになる
分断の半世紀を超え、統一への扉を〜と話す4人
不倫や軍事機密を引き合いに「同じ民族でしりとりで遊ぶのの何が〜」と話しているのも面白い
不倫や機密流出の方がよほど悪質だ
スヒョクとソンシクは自分たちの彼女の写真をギョンピルとウジンに見せるが、階級が下のソンシクの方が(個人的にはそうでもなかったが、どうやら)キレイな彼女だったようで、このシーンもコミカルだ
また、スヒョクが「チョコパイいっぱい食えるぞ」と冗談めかして脱北を促した際、ギョンピルが一度は口に含んだチョコパイを吐き出して「俺の夢は北朝鮮が南よりうまい菓子をつくることだ」と言い、やはり一触即発に
このシーンが4人の今後を示唆していて、当然長続きする関係ではないのだった

この後、スヒョクが「もう行くのはよそう」とソンシクに言うシーンがあるのだが、ソンシクが「もうすぐウジンの誕生日だから」と足を運ぶ場で悲劇が起こる

悲劇の真相は絵のうまいウジンが描いていた「スヒョクの彼女の絵」から露見することとなるのだが

スヒョクが陳述書で隠した真相がギョンピルの陳述書から明らかとなり、スヒョクは自殺を選んでしまう

ラストカット、1人ずつにフォーカスしながら、作品の冒頭に観光客が撮っていた4人の写真がまぶしい

真実を明らかにしていく、中立の立場の女の人だけ何かテンション合わないな〜と思った
ハム

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