nagipei

JSAのnagipeiのレビュー・感想・評価

JSA(2000年製作の映画)
5.0
これぞザ・映画という感じのまさに名作だと思う

朝鮮半島北緯38度線joint security area共同警備区域で起きた悲劇のお話。

映画で南北物追いかけても、感想容易に書けないの多いけどこれもその一つだった、この度何度目か視聴
韓国映画が北朝鮮を反共敵対心抜きに描き始めた先駆けであり当時は相当話題になり一世風靡したという一作、ここから韓国映画界がどんどん盛り上がっていく。
パク・チャヌク監督なの忘れてたけど、映像のこだわりはやはり凄いパク・チャヌク感じる、今見ても全然イカす、センスあるな〜と唸る
シュリと双璧扱いのようだけどこっちのが友情からの絶望、悲劇に徹してて断然好きだなあ
イ・ヨンエさん出ると美女過ぎて色恋挟むのかとか勘ぐってしまうけど、悪意のない無神経な真実追求したがりの女軍人役で終始一貫してて、紅一点の美女だけに男同士の友情の悲しさが際立って良い

とにかく、凄い映画ですよ
ソン・ガンホさんはもちろんイ・ビョンホンって天才なんだなあと思うし、シン・ハギュンのウジン役なんて愛しすぎて上手すぎる
あまり言及する人いないけどソンシク役の狂演もかなりの見どころ

何より印象に残るカットが多い
撮り方が本当に細部に渡りこだわってて、嫌味がない
パク・チャヌクでも他作品は映像のこだわりがあざといなーとか思うのもあるけど…これに関しては、この作品にとても似合っているし、ああ、上質な映画観てるなーってなる
最後なんて本当に鳥肌立つ

一つだった国が南北で分断って、それも21世紀入って20年も経っても未だに緊張状態って、停戦中なだけって、本当に凄いことだなと、毎度毎度思う

こうしてドラマチックに映画やドラマにして生産、消費してるけど、本国の人達はいかほどの思いか、どんな感覚か、想像もつかない、少なからず分断に関与した隣国に住む者としても、毎度考えさせられるし、なんと凄いことなんだろうと、そして毎度これを考え出すと全く語彙が足りなくなるんだけど、いつもそうなって終わる