nagipei

安市城 グレート・バトルのnagipeiのネタバレレビュー・内容・結末

安市城 グレート・バトル(2017年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

645年
唐VS高句麗
中国史でも有数の名君と言われる太宗の高句麗出兵第一次侵攻の舞台安市城での一戦を、城主楊萬春(ヤンマンチュン)と民が徹底抗戦する攻城戦

お話はとってもシンプルでわかりやすい、伝説や神話の類の矢が活躍する山場もそこまで過剰華美な演出もなくあくまで武骨に粛々とでも美しく描かれる
もっと派手でもいいですよ?と言いたくなるくらいだけどひたすら城を守り抜いた城主と民の物語、という世界観を貫いててよかった
場所は平壌より北、今の中国遼寧省海城県にあたるそう
地続きでずっとこんな戦が繰り返されて来た大陸のワイルドさというか、兵器や戦場装置?の工夫も面白い
こうやってたくさんの国の栄華衰退があり、侵略と防衛、そこに住む人間の営みが繰り返され混血が進み…など目まぐるしい激動の大陸地図に思いを馳せる
これはそのほんの一つの物語
日本はやっと大化の改新の頃ですよ

楊萬春はさぞ歴史上の人気者なんだろうなーと
ナムジュヒョクもだけど演じるチョインソンかっこいいってこんなん!

ヴィランである太宗のパクソンウンもよかった
ここでの負傷で5年後死去というのも史実のようだけどなんともドラマチック
後方部隊になるほどイカつい不気味仮面になる唐軍とか厨二心くすぐられる
けど全く安っぽくない
お金かかってるし硬派な正統派歴史物という感じ
本国で興行収入奮ったとは納得
自分はシンプルに泣けたし、鑑賞後ははぇー…すごい…いいもの見たーってなりました