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シド・アンド・ナンシーのmiinaのネタバレレビュー・内容・結末

シド・アンド・ナンシー(1986年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

愛し合って共に生きるだけが愛じゃない。殺す殺されるも心中も自殺も全てその一つ一つが愛の形としてある。誤ちまた繰り返し絶望を味わってどん底に落ちて行く姿は若さ故と一言で片付けられるチープなものじゃなかった。薬でラリってて絶妙に噛み合わない会話でも"I love you"とお互い言い付けていたのが印象的。ナンシーと出会わなければ21歳で亡くなることもなく歴史に名を違う形で残せたかもしれない。でも破壊的で過激でアナーキーで繊細な愛に生き愛に死んでいったこれこそが彼らにはハッピーエンドだったんだろう。来世では出逢わなければいいね。
映画としてのクオリティを問われれば高いとか言い難いが、只彼らの愛に影響を受けた。シドを演じたというよりシドが乗り移っていたようだった。
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