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シド・アンド・ナンシーのharu3uのレビュー・感想・評価

シド・アンド・ナンシー(1986年製作の映画)
3.0
彼の存在がパンクの象徴であり、彼の死こそがパンクの死である。そう評された伝説のパンクロッカー、シド・ヴィシャスと恋人ナンシーの、破滅に至る恋愛を描いた物語。

互いの中に似たものを見て強く求め合う二人だけど、傷を舐め合い落ちていくしかない負の関係。悲劇的な結末が必然だったのがよく分かります。汚い画が続き、また彼らの下品な振舞いにもげんなりしますが、ある意味純粋なのかも。
映画のためシドの母親を訪ね、無理な減量をして役に挑んだゲイリー・オールドマンは一見の価値あり。劇中、彼が歌う“マイ・ウェイ”は(本人の映像も見ましたが)、まるで本当にシドが取り憑いたかのようで鳥肌が立ちました。
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