オオハラメグ

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いのオオハラメグのレビュー・感想・評価

3.7
後半の段々と張り詰めた緊張が爆発して抱えきれなくなる描写と、更にそれを浅くもとても大きい器のようなもので掬い上げる感じが良かった。

"うちに閉じ込めていた暗いものは、自分だけのものではあることは当然だが、それでいてかなりそれに近いものはどこか皆で共有している"ということを知るのは理解ではなく体感を伴わなければならない
それを通じて悲劇を悲劇ではなく現実として過不足のない形で認識するには各個人の精神の物語が必要だということ
オオハラメグ

オオハラメグ