このレビューはネタバレを含みます
全体的に見ていて無性な空虚さを覚えた。
「優秀だから免除なんだ」が嘘その5じゃないのがいいねとか、パパが亡くなったことを受け入れる時間を延ばすことを太陽の爆発に例えるところが好きとかいう感想を書くのも憚られるほど物語として考えさせられた。
前中盤はオスカーの行動が見ていて辛かったが、後半の物語の回収や畳みかけが胸に響いた。とはいえ最後までオスカーの行動が分からないところはあった。
母親をはじめ、マンションの受付や全てのブラックが知った上でオスカーが自分で気づくことを応援する様はこの上なく感動した。
母親は電話を変えたことも知った上で黙っているのだろう。
「なにもないよりは失望する方がずっといい」という言葉をこの年で言えるのかと。
おじいちゃんの存在は必要だと思うが、どういう意図だったのだろうか、もっと描写が欲しかった。