振り幅がすごいな、リュック・ベッソンは。
個人的に同じ監督のフィルモグラフィーでこんなに刺さる刺さらないに差があるのも珍しいかも。それはそれでハイリスクハイリターンって感じの面白さがあるし、それだけ広い感性を持ってるという意味では稀有な存在なのかもしれないけど。
あの陰影のないペターっとした照明の感じとかセット感がやたらチープで、子供の頃に観てた日本の特撮モノみたいな古さを感じるんだけど、それがある種の味なのかなーという気もする。好みかどうかは別にして。
お話しは幼稚と言えば幼稚だし、何かと強引だし、とにかく色々とゴチャゴチャもしてる。でも全体的に衣装や美術、色彩やヴィジュアルは刺激的で、あんまり深く考えなければ視覚的には楽しめる部分も多い。
そしてディーヴァのオペラシーンのあの曲はダンスで使ったことがあって『フィフス・エレメント』の曲であることも知っていたけれど、実際に劇中でどんなシーンに使われるかは知らなかったので思わずテンション上がってもうた。そういう経緯もあって多少バイアスがかかってるかもしれないけど、あのシーンがハイライトだと思う。世界観と曲がバチバチに決まってて。
あとはクリス・タッカーがめちゃくちゃグリーンだったのでスコアちょい増ししました。