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スニーカーズのlemonのネタバレレビュー・内容・結末

スニーカーズ(1992年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ハッピーエンド。
オーシャンズ11的な有能が揃った強盗作戦。

リバーフェニックスの最後の願いがNSAの女の子の電話番号を教えて貰うのは笑った。

ベトナム戦争の最中、2人の学生が大学でパソコンを前に銀行預金の送金をしていた。銀行のコンピューターをハッキングし、政党や政治家の口座から反戦団体等に金を移し、自称世直しをしていた。2人は、ピザの買い出しにどちらが行くかで賭けをし、マーティンは、コズモのいかさまに気付かず賭けに負けて、買いに外にでます。その時FBIが大学にやってきてコズモを逮捕しました。それを外から見ていたマーティンは、そのまま彼を見捨てて逃げ出してしまいした。

二十数年の月日が経ちマーティンは、バンの中で仲間と共に銀行への侵入をもくろみ、彼等は侵入します。そして銀行の端末で口座のデータをいじり、大金を手に入れました。敢えて警備システムを破り、問題点をあぶり出す、侵入調査をしていた。逃亡生活続けたマーティンは、ブライスからビショップと名前を変えていた。そんな彼等に新たな依頼人がやってきた。彼らはNSAを名乗り、メンバーが問題、前科等がある事を把握した上で、ロシアが関わっている、天才数学者が作った黒い箱を盗んで欲しいと依頼します。一度は断るマーティンですが、マーティンの過去を知っている彼らの脅迫まがいの依頼に屈し、引き受けることにした。仲間達は多額の報酬を目当てに仕事に掛かります。偵察を始めたマーティンは数学に詳しい元恋人のリズを伴い、その天才数学者の講義に出席します。講義には昔馴染みの元KGB、現ロシア文化武官も来ていて、ロシアの援助が感じられた。

マーティンは、仲間と共にその天才数学者を監視し、黒い箱の在り処を探ります。最初、彼のパソコンにプログラムとして隠されていると考えたマーティン達ですが、盲目のホイッスラーが研究者の会話をヒントに黒い箱は、留守番電話の機械だと気付きます。マーティンは研究室に侵入し、見事な連携の末、その箱を盗み出す事に成功しました。

彼等は大仕事を終え、リズを招いて祝杯を上げ、報酬の使い道を語り合います。その内ホイッスラー等が黒い箱のコンピュータチップを調べ始めます。マーティンも本当の計画名を解き、そして彼らは、それがコンピューターを守る暗号を解読する万能キーだという事を知った。その箱の重要性に気付いた彼らは不安から身を守る為事務所で一夜を明かします。翌日マーティンは、クリースを護衛に箱の引渡しを行います。クリースは車で待っていたが、ふと目にした新聞記事で天才数学者の部屋が放火され焼死んだ事を知り、報酬も受け取らずマーティンを連れ逃げ出しました。マーティンはNSAを名乗った彼らの事務所に向かうも、事務所が入っていたビルは解体されている所でした。

マーティンは、ロシア文化武官に会いに行きます。そこで数学者はアメリカの依頼で仕事をしていた事を聞かされます。車で移動しながら文化武官が見せる資料の中に、NSAを名乗った男が居ました。その瞬間、文化武官の顔色が変わり、逃げる事を薦めます。その時、車がFBIを名乗る男に止められ、FBIはマーティンに車を降りるよう促し、降りました。FBIはマーティンが持っていた銃を取り上げると、車の中の文化武官を撃ち、運転手も撃ち殺しました。そこにNSAを名乗った男がやってきて、殴ってマーティンを気絶させました。車のトランクに押し込められ、気がついたマーティンの前にはコズモがいました。

マーティンは彼が獄中で死んだと知らされていたが、それは偽装で、彼は獄中知り合った犯罪組織のボスに見入られ闇社会を生きていた。コズモはもう一度組んで世直しを再開しようと誘いますが、マーティンは鼻で笑います。コズモは箱でFBIの記録を今のマーティンの名前に改ざんし、気絶させられどこか路上に放り出されたマーティンは、リズを頼ります。文化武官殺害に数学者の容疑も掛かっている彼は、リズを通し仲間を集めて反撃の糸口を探します。

リズの部屋に様々な機材を集めたマーティン達は、本物のNSAと交渉する事から始めました。電話を掛けるも、やはり箱その物がなければ取引は難しいと判断した一同は、箱を取り戻す方針を立てました。コズモのアジトは、マーティンがトランクの中で聞いてた音を辿り、玩具会社を隠れ家にしている事が判りました。マーティン達は調査し、コズモの部屋のセキュリティー対策も行います。リズの協力を得て、コズモの部屋の隣を使用している男から、カードキー、音声パスワードを作り、すり替える同型の留守番電話器も用意が整った所で、彼らは玩具会社に潜り込みました。

リズは隣室の男と偽装デートで引き付けましたが、彼女の素性がばれて、怪しんだ男に会社まで引っ張られてきます。警備員を呼び、自分の仕事場で何か盗まれていないか確認します。その騒ぎを聞き付けコズモがやってきます。痕跡はなくリズは解放されるが、リズの不用意な一言でコズモはマーティンの影を感じ、自分の部屋で箱を調べ、マーティンが盗み出した事が露見し、会社内に厳戒態勢が敷かれます。マーティン達は逃げ始めますがリズを人質にされ、マーティンはコズモの前に行きます。箱を渡すようにコズモに促され、マーティンは箱を手渡します。

命の保障はされる約束でしたが、部下に二人を撃ち殺すよう命じます。部下が銃を向けた時、マーティンは合図を送り、天井に潜んでいた仲間のカールが天井を破って飛び降り、部下を取り押さえます。マーティンは彼らを殴り倒し、箱を取り返し屋上まで逃げて、マーティンは外で待機していた仲間のバンを呼びます。リズとカールを先に行かせると、屋上にコズモが銃口を向けて現れます。コズモはもう一度マーティンに世界を変えようと誘います。しかしマーティンは、もう大人になったと言わんばかりに断り、黒い箱をコズモに返し、ハシゴを降ります。コズモはマーティンを撃てずに行かせ、箱を確認します。するとそれは、箱の偽物でした。

無事スニーカーズの事務所に戻ると、そこにNSAの一団が待ち構えていました。マーティンはNSAに自分の犯歴等を抹消する事を条件で取引を申し出ます。他の面々は次から次へと自分達が最初の報酬でやろうとしていた事を要求します。NSAはそれを渋々受け入れ、マーティンは箱を手渡します。但し役に立たないと付け加えました。NSAは、事件がなかった事にするのが目的だと言って去って行きました。マーティンはチップを抜いていました。その数日後、アメリカの政党一つが破産宣告したと報道されます。その一方で、幾つかの慈善団体に莫大な寄付があったという報道も流れました。
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