マッサージ屋2号店

冬の小鳥のマッサージ屋2号店のレビュー・感想・評価

冬の小鳥(2009年製作の映画)
4.0
1975年、ソウル。
9歳のジニ(キム・セロン)は父親に服や靴を買ってもらった後、孤児院に連れてこられそのまま預けられてしまう。
父親が迎えに来るはずだと信じるジニだが・・・。

ウニー・ルコント初監督で自伝的作品。

劇場公開時以来、約11年ぶりに鑑賞しました。
BGMもほぼ無く、わざとらしい台詞やナレーションも無い為結構想像力は必要な作品なんですよね。
そういった演出がシンプルなので主人公ジニの絶望感が痛いほと伝わってくる。
突然父親に捨てられても、少女は現実を受け止められなくて当然。

受け入れたくなくても、受け入れざるを得ない現実が見ていても非常につらい。
孤児院の仲間が養父母が現れ去っていく様も何とも言えないというか…。

しかし本当にあんな理由で父親がジニを捨てたとしたら最悪ですけどね。
実の父親の所業とは思えない。

色んなジニの説明が無い言動を思うとつらさしか無い作品です。