久しぶりに韓国映画を観ました。
静かな物語でした。
キム・セロンの愛らしいけれど、元気いっぱいといった感じではなく、消えてしまいそうな儚さを持ったところが、この役にぴったりだった。
孤児院に預けられた9歳の女の子ジニ(キム・セロン)は、大好きな父がいつか迎えに来てくれると信じている。
そんな彼女の微妙な心の変化(孤独、苛立ち、嫉妬、諦めといった感情)を淡々と追っていく。
何を隠そう、わたしもキリスト系の児童養護施設に2歳くらいから5年程だがお世話になったことがある。
本作品のジニのように、物心ついた年齢だったら、また印象が変わったのだろうけど、わたしは小さいうちに預けられたので、ただぼんやりと楽しかった思い出をたま〜に思い出す程度だ。
しかし、西洋の夫婦がアジアの子を養子にするのはどういうわけなのだろう。
憐れみと愛情の度合いはどれくらいで、一緒に暮らす中でどのように変化していくのだろう。
養子縁組のシステムはよく知らないけれど、ふとそんなことを考えてしまいました。