1991年竹中直人監督主演。つげ義春の原作を映画化。どんな出演も断らないらしい竹中だが、この作品は本当に撮りたい映画だったのだろう。できた作品はなかなかの傑作で今でも鑑賞に耐える。原作は時代に合わなくなった漫画家が石で生計を立てようとする姿を哀愁を込めて描いた作品だが、その世界観を見事に映像化している。ゴンチチのウクレレ劇伴はこれしかないという選択。キャスティングも竹中が担当し、原作者を含めて多数の出演者を見つけるのも面白い。DVDでは竹中直人と当時新人の田中要次の15年後のオーディオコメンタリーも楽しい。
