無能の人の作品情報・感想・評価

「無能の人」に投稿された感想・評価

虚無

生きていく覚悟も無く、ただ浪費していく今日。
死ぬ覚悟も無く、ただ浪費していく明日。

このレビューはネタバレを含みます

多摩川の河原で拾った石を売る「無能の人」助川助三。辛いことから逃げていることは分かっている。自分が弱いのも分かっている。でも働けない。素直で繊細なお父さんの苦悩。
つげ義春の漫画原作 竹中直人の初監督作品
1990年代前半だと思う。
そもそもつげさんの漫画があんま響かないところにこの手の作品を観ていない&共感できないイコールお洒落じゃないというような風潮があり乗り遅れないように観たがストーリーに全く共感できなかった。だがしかしキャストが個性的でその分は楽しめた。もともと理詰めで物事を語る系が苦手。当時は理解したフリをしていたが今となってはそっちのほうがマヌケだと感じている。
山田花子が出てるってんで観たけどながら見してたせいでどこにいたのか分からず。
石に絵描いてバカに売りつければそれなりになるだろうに。
お金ないし、困ったお父さんだけど不幸そうじゃない感じがこんな家族いいなって思ってしまった。
こうゆう雰囲気の邦画が増えてほしいな。
『無能の人』『ゲンセンカン主人』もダメ男が女性の足を揉むシーンがある。
この「女性の足を揉む」はダメ男の基本なのか。
うちの奥さんは足つぼマッサージが好きで僕が家にいる時は寝る前に足つぼマッサージ必ずやります(笑)
竹中直人第一回監督作品。
つげ義春の『無能の人』のほぼ忠実な映画化だけど、やっぱり監督が主演だから原作の救い難い貧困と情けなさやるせなさ迄は行かず何か、この映画版の主人公は厭世的な芸術家肌でナルシズムとニヒリズム、情けないけど何処か俺カッコイイ~と描かれてる。
奇しくも?『アンカット・ダイヤモンド』でも石をオークションに出して身内が競り落としてしまう(笑)という同じシチュエーションのシーンがあった。
漫画家である主人公は漫画を描けない。
というより自分の漫画は描いても売れない、其れは世間が理解出来ないから、自分はゴッホか何かと同じ天才で芸術家だと思ってるから、世間に認められない事が許せない。
だから始めから描かない。
だから他の商売をやろうとしても根本では自分は漫画家で芸術家だと思ってるから身が入らない。
『ゲンセンカン主人』の様な不条理さや幻想的なものがない、基本家族の物語みたいないい話し感動の方向に持っててるのでダメだった。
哲学的。
いろんな人が出てくるけど、なぜか皆さん不幸感が無くて、暗くない!
生きてるっておもしろいなぁ^ ^なんかいいなぁって思える。
キャストが豪華!見つけるの、難しい!
漫画もこの映画も、とてもやりきれない気持ちになり落ち込んでしまう…好きな作品だが、こんな立場になったらと考えるとやりきれなくなる。

一瞬、神代辰巳監督が出てくるので、そこは何が何でも必見。
mtmt

mtmtの感想・評価

3.5
漫画家つげ義春の代表作の一つである同名作品を竹中直人が主演、監督した映画。コメディアンでもある彼の初監督作品の原作が、河原で拾った石を売る男の話という脱力系つげ作品なのが興味深い。つげ本人をモチーフにした主役を演じる竹中も好演だが、赤貧の中で小言を言いながらも彼に寄り添う妻を演じた風吹ジュンが良かった。
原作がいいからなんだろうけど、ストーリーが面白かった。星が低すぎるのがちょっと不思議。竹中直人が監督だからかチョイ役までキャスティングが豪華。そしてなぜか田中要次が録音スタッフにいる。
つげ義春が住んでる調布でロケして、つげ義春の奥さんが本当に働いてた競輪場が出てくる。
日本の映画で魅力的に見える景色って団地、給水塔、水門といった風景だなと感じた。
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