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怪獣大戦争のABBAッキオのレビュー・感想・評価

怪獣大戦争(1965年製作の映画)
3.7
 1965年本多猪四郎監督。64年末の前作から1年ぶり、人間の味方になったゴジラが宇宙へ。新たに見つかった木星の衛星X星に向かった宝田とニックは圧倒的科学力を誇るX星人(土屋)に捕まり、キングギドラ退治にゴジラとラドンを貸して欲しいと依頼される。しかしそれはX星人の策略で、という話。当時流行した007風のサスペンス・ストーリーと絡んでいる。人類側になったゴジラとラドンがX星人に操られる設定で町を破壊する場面を入れているのはその後も使われる手法。怪獣プロレスが少ないが、この作品は前作の設定の延長線上でなるべく違いを出そうとしたのだろうと思う。ピアノ線とか戦車の人形とかちゃちいところもあるが、土屋や水野久美のX星人の演技は面白く、ども向きになった怪獣映画としては見所の多いバランスの映画だと思う。
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