Yuto

フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラのYutoのレビュー・感想・評価

3.5
『フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)』の姉妹作。ただし設定は前作とは異なっている。


いや、普通に怖い。

ガイラのおぞましいデザインもさることながら、あの巨人が泳いで逃げる男たちを追いかけたり、水面化から船上の漁師を見上げたり、建物に腕を突っ込んで女を攫い喰うシーンなど、小さい子供が観たらトラウマになりそうなレベルでよくできています。まるで『進撃の巨人』のよう。
ミニチュアの縮尺は前作同様かなり大きくできているので、特撮シーンのクオリティは高く、その迫力は凄まじいです。

本作では〈メーサー殺獣光線車〉なる超兵器が登場しますが、それでガイラを攻撃するシーンは素晴らしかったです。森に逃げるガイラをメーサーで追撃し、その度に木々がバサバサと切り落とされる演出は、特撮であることを忘れてしまうほどの出来栄え。ガイラを瀕死にまで追い詰めました。サンダの妨害がなければ、自衛隊は怪獣に勝利していたことでしょう。

脚本の方は全体的にやや弱かったですが、特撮パートがそれを補って余りある作品だったと思います。

ただ、ラストはあれでいいのか?

2022年115本目
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