マツモトタクシー

山のマツモトタクシーのレビュー・感想・評価

(1955年製作の映画)
3.7
オリジナルも邦題もシンプル過ぎるタイトル😁
邦題は一時期「飛行機墜落なんちゃら」になっていたと町山智浩さんが仰ってました😅



エドワード・ドミトリク監督作品


スイスのアルプスの麓に兄ザハリー(スペンサー・トレイシー)と弟クリストファー(ロバート・ワグナー)という親子ほど年の離れた兄弟が住んでいた
両親が亡くなっている為にザハリーがクリストファーの親代わりになり育ててきた

兄ザハリーは有名な山岳ガイドだったが山の事故で客を死なせてしまったことがあってからは自分は山に嫌われていると思い込み、それからはガイドを辞めて羊を飼って清貧生活をしていた

弟クリストファーは山岳のホテルで働いているが若いこともあり田舎の貧乏暮らしに嫌気がさしている
自宅を売却して田舎から出たいとザハリーに持ち掛け先祖からの住居だと云われると親代わりのザハリーに手をあげる始末だった。。

そんなある日インドからの航空機が山の頂上で事故を起こしてしまう🛩️
山頂は雪で覆われ生存者は見込まれないが捜索隊が結成されザハリーも要請を受けるが丁重に断るのだった
出発した捜索隊は遭難者を出してしまいザハリーの代わりを務めた者が亡くなってしまう
その為に捜索は春まで延期される事になってしまった

しかしその航空機に金品が有る事を知ったクリストファーはザハリーに一緒に登頂するように願い出る
ザハリーは死者の金品を盗むなど、もっての他と嗜むが欲に眼が眩んだクリストファーは聞く耳を持たず遭難者が出た厳しい山に1人で登頂すると言い出す
止めても無駄だと悟ったザハリーは渋々付いて行くことにするのだった。。








以下ネタバレ


飛行機に到着するなり金品を漁る弟
しかし生存者がいた事で彼女を助ける事にシフトする兄
兄弟で登山するクライマー物🧗

'55年製作の登山物の先駆けの作品
この頃はモノクロじゃなくてカラーになっていたんだなぁ😮

スタジオにセットを組んで実際の映像と合成
CG全盛の今、観るとちゃちいと感じるかも知れないけど僕は充分にハラハラドキドキしました😀
ただ氷点下の雪山に素手で登っているのはご愛顧だけど⛰️笑

兎に角この弟クリストファーが終始クズでイライラしてくる😒💢💢
そして兄も年が離れているせいか弟に甘過ぎる気もする😓

生存者が帰還すると捜索に加わるのを断ったのに何故2人だけで登頂したのか❓
悪巧みを知られるのを恐れた弟は生存者を首を絞めて殺そうとまでする

そんな弟に遂に兄も嫌気がさして弟を置いて生存者と山を下りる
山に馴れない弟はクレバスに落ち亡くなる

無事に帰還する兄だったが弟の罪を自身が全て被ろうと真逆の説明をする
ただ住民は普段の兄弟の行動から兄が庇っているのは解っていると匂わせてED


絶景の中で繰り広げられる因果応報な佳作品🏔️