兄弟のように一緒に過ごしたチーター、「ドゥーマ」を自然に返すためにアフリカを旅する男の子ザンの成長物語。
ザンとドゥーマの触れ合う様子は演技ではなく本物。
ザンの体にちょこんと前足を乗せて一緒に眠るシーンが素晴らしかった。
ザンは大自然の中で食べ物を確保し、危険な目にも会いながら成長していくんだけど、逆にドゥーマの方は少しずつ野生を取り戻していく。
本来の目的に近付いているはずなのに、寂しさがこみ上げてくる。
『子鹿物語』に似ているけど、こっちはきれいな終り方だから、小さいお子さんと一緒に見るのに適していると思う。
「ザンはどうしてお母さんに黙って旅に出たのかな?」なんて親子でいろんな想像して鑑賞後も楽しめそう。