・ジャンル
オカルトホラー/スリラー/サスペンス/パニック
・あらすじ
シェフの夢を志しながらセールスマンとして働くサムはその日、会社の社員研修旅行に参加していた
バスが発車して間も無く眠った彼はそこで不吉な夢を見る
それは工事中の橋が崩落し、自分を含めた大勢の社員達が死ぬという予知夢だった
目が覚めた時、サムは夢と同じ出来事が相次いだ事から現実になると確信
慌てて同僚で恋人のモリーを連れてバスを降り、それを追って来た社員数名と共に事故を回避する
追悼式の場で検視官の男が口にした「死は欺けない」という意味深な言葉
それはその後、生還者達を襲う“死の筋書き”を示していた
サムの同僚で親友ピーターの恋人キャンディスを皮切りに相次いでいく怪死
その現場には常にあの検視官がいた
彼は後に死を回避する唯一の方法をサム達に教えるのだが…
・感想
予知夢や幻視、予兆によって事故を回避した若者とその周囲の者達が迫り来る“死の筋書き”を回避すべく奔走する「ファイナル・デスティネーション」シリーズ5作目
今作も前作同様、3D作品として製作されている
1作目との繋がりがある、という情報を目にした上で鑑賞したけれどまさかあんな繋がり方をするとは…と驚き
今思えば伏線はあったんだけど何がどう転がるか分からない本シリーズの特色が上手く機能して読ませないのがさすがだった
激しいゴア描写は今作でも健在
予知夢上での連続死も多岐に渡っているし、回避後もシリーズの売りである死のピタゴラスイッチが大活躍
加えて3作目にあった様なコミカルさもそこにはあって楽しい
中でも特に印象的だったのが色ボケ社員アイザックの死!
そこに至るまでのクズっぷりといなされ方がくだらなくて笑えた
他にも生還者第一の死者であるキャンディスも文字通りアクロバティックな死に様で良い
また今作からの新ルールである他者の人生を奪えば死を回避出来るという物もクライマックスやラストで活かされていて面白いし、前述の1作目との繋がりだけでも驚かされただけに追い討ちとして素晴らしい
惜しかった点は幻視が無くなり予兆にも誰も気付かないので死のヒント探しというシリーズの中でずっと重要だった要素が薄れてしまっていた事
FBI捜査官も度々出て来る割に意味を成すのは最期だけで少し勿体なかったかなぁ
とはいえその唯一活きるシーンがシリーズ内でも最もサスペンスの高い展開の中で起きたから不要な存在ではなかったんだけど…
あとそろそろ葬儀屋(今作では検視官)のウィリアムが何故、死の筋書きに詳しいのか示して欲しかったかも…
続編の製作が既に決定しているという事だけど今作から大分時間も経っているしどうなるんだろうか?
実現すれば勿論観るけど5作でパターンが出尽くしてる感じもするし工夫出来そうなのが死に方くらいな気がするので若干不安…
まぁ気長に期待して待ちます