このレビューはネタバレを含みます
17歳の高校生のリアルな日常と、ゲイの男子と謎の女子転校生を軸に描かれる青春映画。
説明台詞を嫌う、シネマヴェリテ的(ぴあフィルムフェス的?)な色合いが濃く、学校での瑣末な日常描写は生々しく良いのですが、
起承転結としては散漫で観るのが疲れます。
クライマックスの夜の海岸、女装していたゲイの男子・伊藤を、転校生と間違えて語りかける男子・吉田、調子を合わせ暗闇から声をかける転校生女子。
「私が男子でも好きか?」という問いかけは見事で、ロッテルダムのグランプリも成程と思わされました。
題名は酷いが英語題名「砂粒ほどの(Like Grains of Sands)」は上手い!
BS松竹東急にて鑑賞