『スターウォーズ』に影響を与えたとされる黒澤明監督中期の作品。
千秋実と藤原釜足のどこか剽軽で滑稽なキャラクター。その2人のやり取りからスタートし、あれよあれよと進んでいき、捕虜達が城の石段を雪崩れるように駆け降りる凄まじさに圧倒される。後にある火祭りの場面での群衆もそうだが黒澤監督のこのあたりのパワーは他の追随を許さない。
隠し砦上から三船敏郎を捉えたショットなどロングショットがそこかしこでキマってる。
意外にも三船敏郎よりも新人とは思えない落ち着きの上原美佐の凛々しい顔つきが印象的だった。
『どん底』のような軽妙さもあって面白く、冒頭、道中、ラストとそれぞれ好きなシーンはあったものの少々長く感じてしまったのも事実。
ラストの3人はかなり好き。
