雨丘もびり

ショーシャンクの空にの雨丘もびりのネタバレレビュー・内容・結末

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

漫画家の東村アキコさんが、映画ベスト3で1位に挙げていて、興味を持ちました。
(次点で『楢山節考』と『八甲田山』、どっちが2位かは忘れた)

観てみて納得。
あれこれ世話して自活力付けるところまで"助け切る"のって
ほんとアッコせんせーっぽい発想(^^)。
 
レッドが、スーパーの上司から「もうあなたは囚人じゃないのだから、トイレくらい好きに行きなさい」と慰められるシーン。
私はレッドが優しくされてホッとしたのに、レッドの顔に滲むのは絶望。
あぁ、もうオレは駄目なんだ、あきらめ、脱力。
"Brooks was here."。
そこに手が差し伸べられ、レッドが生気を取り戻して走り出す流れが大好きです。
 
しかし、アンディの折れない心は相当すごい。どうやって培われたんだろう。
別にあのまま刑務所の中で、居場所を作って住んでしまえそうなのに、
ずっとずっと、誰にも相談せずに、計画を進めていた。
私には無理かも。目的がブレないタフさ。

一体何を燃料に、あの望みを燃やし続けていたのだろう?
明言されないけど、劇中でのあれこれが浮かび、きっと一つではないのだと考えさせられる。
レッドのことを案じて先鞭付けよう、というアヴァンギャルドな企みもあったはず。
アッコせんせーの、"返せなかった恩/見捨てて自分だけ大成した懺悔"を癒すタラレバ映画でもあるんだな。

ある意味"土地の呪い"がテーマでもあるので、紛れもなくキング作品・・・・コジツケかしらね(^^;)


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