ゴン吉

007/消されたライセンスのゴン吉のレビュー・感想・評価

007/消されたライセンス(1989年製作の映画)
3.9
イギリス諜報員で殺し屋でもあるジェームズボンドの活躍を描いた007シリーズの16作目。
主演は4代目ボンド役のティモシー・ダルトン。
キャリー・ローウェルとタリサ・ソトがボンドガールを演じ、ロバート・デヴィ、デヴィッド・ヘディソンらが共演。

舞台はフロリダ。
イギリス諜報機関の殺し屋007ことジェームズ・ボンド(ティモシー・ダルトン)は、CIAの親友(デヴィッド・ヘディソン)らとともに、彼の結婚式当日に飛行機で国外逃亡を謀った麻薬密売犯(ロバート・デヴィ)を逮捕し、ヘリコプターからパラシュートで花嫁の待つ結婚式場に降下するという派手なシーンで始まる。
しかし麻薬密売犯は直ぐに逃亡し、復讐のために花嫁を殺害、CIAの友人もサメに喰わされて危篤状態に陥ってしまう。
ボンドは私怨で麻薬王に復讐するため、MI6の上司命令を無視して、ヘミングウェイ記念館で「武器よさらば」と退職の啖呵を切って”殺しのライセンス”を返上する。
しかしMI6から銃などの返却を求められると、それを拒んで逃亡。
はっきり言ってカッコ悪い!
ボンドは、麻薬王の脱走を助けたアメリカの麻薬捜査官を見つけると、アメリカの捜査官の制止を無視して、勝手に殺害。
そんな暴走したボンドに対して、MI6の武器担当官 Qは秘密兵器等を秘密裏に提供して支援する。
武器を手にしたボンドは、麻薬王の狙撃を試みるも失敗し、これが原因で仲間のイギリス諜報部員や香港の麻薬捜査組織の囮捜査を台無しにしてしまい、捜査メンバーも皆殺しにされてしまう。
そんなことは意にも介さずひたすら私怨で復讐に燃えるボンド。
麻薬密売グループのメンバーを残虐な方法で次々と殺害していく。
もう手が付けられません!
女性には「南米の国ってのは男性上位でね」と軽蔑したうえ、二股をかけて女を泣かせる。
何でもありの無法殺人鬼と化したボンドには呆れてしまう。
冷酷残忍なボンドに対し、アメリカではPG-13指定、イギリスでは一部のシーンを削除したにも関わらずR15指定になるほど。
果たして暴走したボンドを待ち受けるものは? 

オープニングは、オリンパスOM4 Tiの映像で始まる。
ボンドカーは登場しないが、大型トレーラーアクションが楽しめる。
秘密アイテムは、爆弾を仕掛けた永久に目覚めない目覚まし時計、最新のプラスティック爆弾が入ったチューブ入りの歯磨き、無線発火装置付きのタバコLARK、22口径高速弾とカメラ型所有者識別銃、赤外線透視ポラロイドカメラ、水中カモフラージュエイなど。
ボンドガールはCIA現地協力者で女性パイロットのパムを演じるキャリー・ローウェルと麻薬密売犯の愛人ルぺを演じるタリサ・ソト。
「キスされるまで待てないの?」
「いつまでも待たせるからさ」  

2024.3 BS日テレで鑑賞(吹替)
2022.2 BS-TBSで鑑賞(吹替)
2020.9 BS-TBSで鑑賞(吹替)
ゴン吉

ゴン吉