007シリーズ第16作。
盟友を傷つけ、その妻を殺した麻薬王に復讐する。
"Effective immediately, your licence to kill is revoked."
4代目ボンド、ティモシー・ダルトンとジョン・グレン監督のシリーズ引退作にして、『女王陛下の007』に並ぶ異色作。ジェームズ・ボンドが007の職務を放棄し、親友の復讐に奔走する。スパイ映画というより、復讐ヴァイオレンス映画というイメージ。スピンオフ作品のような印象も受ける。
ダークさNo.1、残虐さNo.1、爆発量No.1。キーワードは魚と乗り移り。
ジェームズ・ボンド: やはりティモシー・ダルトン版ボンドは冷酷だ。今作では麻薬王サンチェスと冷酷者同士の死闘を繰り広げる。/ やはり一度結婚したことになっている。/ 水中アクション。『サンダーボール作戦』から四半世紀が経ち、映像が格段に進化した。ヘリ→ジェット機、水上スキー→ジェット機、ヘリ→タンクローリー。タンクローリーで片輪走行やウイリー走行を披露。○
ガジェット: 歯磨き粉型プラスチック爆弾。手相プログラム銃。
ボンドガール: ジェームズ・ボンドを巡る三角関係が明確に描かれたのは初。
①"パム" 元英軍パイロットのCIA捜査官。 知的でピュア。嫉妬する表情や仕草が可愛らしい。一人で乾杯するシーンが好き。○
②"ルペ" サンチェスの手下クレストの愛人。元カジノディーラー。ジェームズに愛の告白をする。金と権力を持つ男が好き。
Q: 過去1の大活躍。おもしろ発明おじさんであり、007の良き理解者。そして、ユーモアセンスが抜群。"Explosive alarm clock - guaranteed never to wake up anyone who uses it. " ○
ヴィラン: ①麻薬王サンチェス。信条は"plata o plomo"。拷問好き。ペットはイグアナ。
②サンチェスの弟子のような雇われ殺し屋に、本作がデビュー作となった若き日のデル・トロ。血走った目と金歯が特徴。ナイフを振り回すクレイジーガイ。○
プレタイトル: ヘリコプターでジェット機を釣り上げ、麻薬王サンチェスを逮捕。上空からパラシュートで親友の結婚式場へと舞い降りる。
音楽: テーマ曲"license to kill"。ティモシー・ダルトンのイメージとピッタリ。
サメにはサメを。電気ウナギ。減圧室。香港麻薬取締官。国際瞑想センター。
🌐マイアミ
"Bon appétit" (シリーズ2度目)
481
