カオリ

フィッシャー・キングのカオリのレビュー・感想・評価

フィッシャー・キング(1991年製作の映画)
4.0
ギリアム作品の中でも癖弱めな今作
個人的にはしっかりギリアムなので大好きなんですけれども🎆

たしかに皮肉めいたコミカルさは無くて普通…だけど普通に良いお話。
相変わらずセットや衣装は好きな風合いだし。

先日『ライフ・オブ・パイ』を観ても思いましたが…空想や妄想というのは現実逃避なんかであって自分の心を守るため意図せず培われることが多いのではないか。と思うのです。
心が弱いから…ではなく、心の防具的な。
空想癖のあった自身の正当化にも思える言い訳ですが…そんな私も歳とともに逃避したくなるようなこともなくなり…力が弱まったなぁ…と、寂しく思う今日このごろ。
映画は自分の力を使わずに耽ることが出来るので、やっぱりやめられない…ですね。

んで今作ですが。
アーサー王伝説に登場する漁夫王(フィッシャー・キング)のエピソードをモチーフにした現代劇となっています。
この話自体、劇中でロビン・ウィリアムズがお話してくれますが、すごく解りやすいエピソードなので。
自然と今作も解りやすいお話になった…とも言えます。

主演のジェフ・ブリッジスとロビン・ウィリアムズのバランスも良く、配役も最高。

ラストシーンの爽やかさったらない✨️裸族最高✨️
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