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キング・コングのnishikawaのレビュー・感想・評価

キング・コング(2005年製作の映画)
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長いけど面白い 楽しい。
特にあのババァの「トォレコォーング」最高。
不満があるとすれば、コングがあまりにもゴリラ過ぎる所ぐらい。
1933年の一作目を踏襲した展開になっている。

設定の変更で面白いと思ったのはアン・ダロウが舞台役者で、ヴォードヴィルの喜劇に出演していた事だ。
ヴォードヴィルと映画は関係が深く、バスター・キートンも子供の頃は両親と共に出演し 映画に進出した後に喜劇王と呼ばれ、サイレント時代の映画を支える存在になった。
つまり今作では 言葉を介さない表現ができる人物として アン・ダロウが設定されている。だから彼女はコングと心を通じ合わせる事ができたのだと思う。
終盤で彼女がコングの前に立ち、身を呈して守ろうとする その身振り手振りもこの設定だから意味がある。

初期の映画が持つサイレント的な要素とそれに根差したドラマ、それと当時の最新技術を合わせた映画。
面白かったです。
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