垂直落下式サミング

リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦いの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

3.1
ショーン・コネリーの引退作で、たぶん今後これが彼の遺作と呼ばれるようになる。
auのコマーシャルは昔話の英雄(au)とかけてあることに最近気が付いたのですが、まさに、本作もそんな感じで文芸小説や児童書のキャラクターが世界を救うチームとなり悪に立ち向かうという話だ。
モチーフの設定には忠実なのだが、ノーチラス号の造形は嫌に角張っていて全然ノスタルジックじゃないので好きじゃない。ノーチラス号のくせに模型が欲しいと思わせないデザインなのは致命的。あの生物的な流線形の美しさがいいんじゃないか。
ジキル博士とハイド氏は完全にハルク。原作の本では、生来ジキル博士は善良な性質の人間であり、悪の心は理性でもってずっと抑え込まれていて成長できなかったたので、後天的に芽生え具象化した悪の人格であるハイド氏は癇癪もちの子供のように乱暴な性格しており、身体の支配権が彼に変わると体型も小柄になるという一応の理屈があったのだが、映像化するにあたってハルクだった方が見映えがするのだろう。そういや『ヴァンヘルシング』のハイドもハルクだったな。多重人格の暗黒面が粗暴でムキムキなのは『スプリット』にも受け継がれているのだろうか。
スチャダラパーとブッダブランドが共演した楽曲の元ネタだったりする。僕にとっては、そっちの方がオールスター感がある。