正直あまり好きな映画ではなかった。しかし後で調べて戦後十年ちょっとで作られている映画ということを知ったときはかなりびっくりした。この頃のハリウッドとか特撮のレベルが分からないのでなんとも言えないが…。
原水爆について言及されていたのもかなり印象深かった。そういえばハリウッドのアクション映画を見ると最終的に核が持ち出されることが多々あるが、日本はたとえフィクションであってもそれをよしとして描いてはいけないのだという、作り手の矜持やメッセージを感じた。
それにしてもミステリアンには雌雄という概念はないのだろうか。出てきている個体はすべて雄のように見えたが…。科学力が発展しているのに人権(ヒトじゃないから人権と言う言葉ではないのだろうが、概念なのでこの言葉を使う)に関する考え方は我々と同等かそれ以下なのか、それとも人類は差別すべき相手なのでそういう遠慮はいらんということなのか、ずいぶんと非人道的な要求を突き付けてくる。そりゃ要求飲めませんわ…という感じだった。
昔の映画は今の映画に比べるとテンポがスローなこともあり、だいぶ眠かった。音楽はよかった。