バルボッサが自らの右脚とブラックパール号を奪った黒ひげに復讐するため自らイギリス海軍についてジャック・スパロウと対立する構造は、1作目とは少し違った観点からライバル関係を描写していて挑戦的だった。
今作のヴィランである黒ひげは、2作目、3作目のデイヴィ・ジョーンズや5作目のサラザールと比べて迫力が足りない印象を受けた。また、作中に人魚が生命の泉の鍵を握る存在として出るが、これは『リトル・マーメイド』のロブ・マーシャル監督だからこそのアイデアかもしれないが、存在感は可愛げがあった。そんなロブ・マーシャル監督だからなのか、イギリス王室の描写も入っていて、後の『リトル・マーメイド』にもその描写があることから、監督の作風が本編に強く出ていた感じだった。
瓶の中に入れられたブラックパール号や、バルボッサが黒ひげの海賊船『アン女王の復讐号』と黒ひげの魔剣を手に入れた事が次回作への伏線だったと思う
