『ケス』のケン・ローチ監督作品。
母と姉と普通の暮らしを求める15歳のリアムが、家族で住む家を買うお金欲しさにヤクの売人に。ボスに気に入られた彼は、念願のマイホームを手に入れるため、殺人さえ厭わぬ悪の道に踏み込んでいく…。
カンヌ国際映画祭脚本賞を受賞した作品。
この手の作品はよくある。脚本賞を受賞するほどの作品か?とは思うが、出来的には悪くない。
淡々と進んでしまったというのが印象に残る。激情によって自分の人生を台無しにしていくわけだけども、こういう映画は『グッドウィルハンティング 旅立ち』のガス・ヴァン・サント監督が描いたほうがうまい気がなんとなくするw
『アメリカンヒストリーX』のような衝撃を与えるような作品でもない。よく纏まってはいるが、肝心の母親の心情の演出がなく、駄目な人間はどこまでいっても駄目だと言っている様にしか見えなかった。
人間の浅はかさを描いたとするなら良作。