マーくんパパ

コンドルのマーくんパパのレビュー・感想・評価

コンドル(1939年製作の映画)
3.8
南米エクアドルの港町バランカに立ち寄ったショーガールのボニー(J・アーサー)、天候不順で高い山嶺多いこの地で危険な飛行便会社を経営しているジェフ(C ・グラント)の逞しい統率力に惹かれしばらくこの地に留まる事にする。視力の弱まった労パイロット・キッド(T ・ミッチェル)、その弟を墜落死させ自分だけパラシュートで助かった前歴のあるパイロット(R ・バーゼルメス)が妻でジェフの昔の彼女だったジュディ(R ・ヘイワース)を連れて舞い戻って来る。そんな人間模様を描きながら嵐の中、任務に就くパイロット群像を併せスリルに満ちた展開となっている。山々を飛び交い時に操縦席に飛び込んでくるコンドル、サイモンとガーファンクルの“コンドルは飛んでいく”を思い出す。軽妙洒脱な垢抜けたコメディドラマ多いC ・グラントが時に厳しく皆を束ねる荒くれパイロットであり会社の難題をやり繰りする経営者を骨太に演じているのがいい。