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「コンドル」に投稿された感想・評価

原題は’’Only Angels Have Wings’’、天使たちの翼。愛すべきヒコーキ野郎たちへの敬意と憧憬が詰まった、宮崎駿『紅の豚』にも通じるアクション・ロマン。

ハワード・ホークスが製作、原作、脚色、監督を務めた入魂の一本。『赤ちゃん教育』と『ヒズ・ガール・フライデー』の間、43歳、キャリア13年目のエネルギーに満ち満ちていることが70年以上経った現在の観客にも伝わってくる。

工学部出身のホークスらしく、飛行機のメカニックを理解しているからこその空撮シーンは今でもスリリング。出来るかぎり実物にこだわっているが、ミニチュア模型、スクリーンプロセスも自然に観せてくれる。黄金期ハリウッドど真ん中の実力を思い知らされる。

主演のケーリー・グラントはまさにスターの貫禄。脇を固める『駅馬車』のトーマス・ミッチェルの笑わせ泣かせる自在な演技、『散り行く花』『東への道』のリチャード・バーセルメスとの三者三様のアンサンブルが映画を引っ張る。

そのアンサンブルに破調をもたらすジーン・アーサーは『赤ちゃん教育』のキャサリン・ヘップバーンに通じる、とてもホークス的なキャラクター。対するデビューしたばかり、後に伝説的女優となるリタ・ヘイワースはミスキャストな感が強いが、その美しさはやはり別格だ。
緑雨

緑雨の感想・評価

4.0
全編中9割方が空輸会社と酒場のセットでのシーンで占められているにも関わらず、見惚れるほど素晴らしい飛行シーンを効果的に織り込むことで、映画全体にダイナミズムを生んでいるという奇蹟。

何より白眉なのは最初の飛行機事故に至るシークェンス。地上と山上の監視小屋とコックピットをカットバックし、無線通信と航路を追う人物の視線で空間性を表現。酒場から出てきた人々をケイリー・グラントが「静かにしろ!」と一喝することで緊迫感を醸成する。これぞ演出力というもの。

仲間の事故死の直後にも飲み騒ぐ男たちに反発するジーン・アーサーに対して、無常観を言い放ちながら情を隠し切れないグラント。この造形が絶妙で、アーサーでなくても惚れてしまう。ツンデレといえば昨今は主に女性に対する形容詞になっている感があるが、嘗てはこのグラントのようなツンデレ男という色男の系譜があったのだ。
かめ

かめの感想・評価

3.6
好きだった所を挙げるとすればセットぐらいかな
男のロマンチシズムとメロドラマを延々と見せられるのは疲れる
啓

啓の感想・評価

3.6
20年67作目。
女の介在しない漢のロマン。
描写は時代が為せる技だなぁと無粋に思ったり、笑

でも職人気質というか、情に溺れないある種の冷酷さが、昔の死と隣り合わせの飛行機乗りには必要だったのだなと。なかなかに面白かった。

(どうでもいいんですが、いつも過去作はたばこの煙漂う純喫茶で、コーヒーを飲みながら視聴するんですが、その喫茶店が来週をもって閉店してしまうという哀しさ、、、残念😭)
tomomorero

tomomoreroの感想・評価

3.5
映画…映画というよりメロドラマを見ている感じ。
小さい社会の中で命をかけてる姿は、閉塞感をまったく感じさせず輝いた姿を見せてくれる。
登場人物がいちいち泥臭くてかっこいい。
シズヲ

シズヲの感想・評価

3.8
後年にも受け継がれるホークス流“男の世界”。プライドと実力を備えたプロフェッショナル集団、対峙する気丈な女性、軽妙な掛け合い、そしてアクション的見せ場の数々。既にホークス作品らしい骨子が確立されているのが凄い。ドライで男臭く、しかし何処か素朴で憎めない世界観がある。「パラシュートで飛び降りろ」「俺が邪魔か?」「来なくていい」「……峠はどっちだ?」こういった何気無く交わされる遣り取りの粋っぷりはまさしくホークスの味。キッドのコイントスがその後の結末へと繋がったりと、伏線回収の清々しさはニクい。

ホークスらしい美学に溢れた航空会社の面々は魅力的で、おおらかで気さくな仲間内の掛け合いにはやはり引き込まれる。酒場でジーン・アーサーの即興ピアノ演奏によって賑わうシーンは素晴らしい多幸感。過ぎ去ったことを引き摺らずにあっけらかんと受け止めるようなコミュニティの気風も印象深い(唯一の例外は仲間を見捨てるという“不義”に対してである)。それは彼らの死生観にも関わり、死と隣り合わせの仕事に就く男達の“潔さ”と密接に結び付く。飛行機の特撮も時代を感じるとはいえ、一定の迫力があって中々に興味深い。断崖沿いをギリギリで飛行する場面なんかは普通にスリリングだし、けたたましいエンジン音で緊張感を演出しているのも良い。

見終わってから振り返ってみるとケイリー・グラントのパイロットとしての活躍は殆ど無くて、専らヒロインとのロマンスに終始しているのが妙に印象的。また途中参戦のマクファーソン絡みのドラマが思った以上に大きなウェイトを占めていて、終盤では主人公の恋愛要素と同等以上の焦点が当てられている。それでも本作がそこまでブレているような感じがしないのは、話の中心はあくまで“航空会社=男達のコミュニティ”であるからだと思う。ケイリー・グラントはその象徴的存在なので、彼自らが動的な活躍をしなくてもコミュニティが描かれている限り軸はズレない。

“航空会社の一同と出会った気丈な女性”と“航空会社の一同から疎まれたパイロット”が登場し、それぞれ恋愛/名誉挽回によってコミュニティへと招かれる物語構図となっているのも面白い。男の世界との“接触”、そして“帰属”へと至るまでの儀式めいている。『リオ・ブラボー』のヒロインも似たような立ち位置にいたけど、本作においてはそのポジションを担う両者が話の中核を成しているのでより全体としての印象が強くなっている。
文句なしの面白さ。飛行シーンの迫力は技術が進歩したはずのダンケルクより優れてる。2時間あったのかというくらいに単純なストーリー
知欠

知欠の感想・評価

3.8
動物とは仲良くしましょう。ということで、
ケイリーグラントさんがカッコ良い。
めちゃくちゃいいキャラ。
一度と言わず二度三度以降何度でも憧れる男性像だわ。
まあ、今回の話は攻める女がいて成り立つやつっちゃやつだけど、
あれがホークス的女か、
前回みた赤ちゃん教育のやつはやばすぎた感じだった、ホークス的というものをめちゃくちゃ誇張したキャラ。なのかもしれない。
あとグラントは立ち振る舞いもそうだけど、当然に顔がいい。こう言ったことはもう今更映画の話ですることではないが。

危険と隣り合わせの飛行士たちのプライドやいざこざ、ラブロマンス、終盤からの追い込みがすごい。めちゃくちゃ面白かった。
この前見たのがスクリューボールだったので、
今作も意外な終わり方をするのかと、一度は覚悟をしたものの、ラスト5分ぐらいで高速に綺麗に畳む。コインの効果が半端ないって話だ。
爽快な終わり方。作中を通してちょっと普通の作品だったなって感情を全部面白かったに持ってかれた。

飛行機の飛行シーンは普通にカッコいいし、
着陸の水しぶきも良い。
ハワードホークスさんがこれか。
とにかく80年も前とは思えない撮影技術の高さ。飛行シーンには圧倒されてしまった。内容も面白いもので、ナチスの比喩を匂わせる点は興味深い。後続の飛行機映画への影響は大きいと思われる。
熊

熊の感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

ちゃんと頼めよと思った

新しいことに挑戦する気持ちで死ねたらいいな
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