大戦中に戦争神経症で入院したまま姿を消した人気歌手の消息を追う依頼を受けた私立探偵ハリー・エンゼルが関係者を訪ねる先々で戦慄の殺人事件に巻き込まれていく…。1950年代のレトロムードのブルックリン情景背にした探偵映画、レイモンド・チャンドラーのフィリップ・マーロウ擬きのいい雰囲気で始まるも…。プードゥー教の密教、生け贄儀式、鶏嫌いの探偵に次々と纏わりつく鶏の骨や血の洗礼＆残虐死体と一気にカルト色に染まっていく。それでもチャンドラーの世界情感失われない絵作りで顔を背けず観ていられた。これ観て鶏嫌いになりませんようにと余計な心配します。
